選択科目各論

 少人数授業については、身元特定が怖いので書きません。

 2年次では、教員の許可さえ得られれば3年次科目を履修できます。私は2科目申し込んで両方OKしてもらえました。

 1年次時点では、サマースクールやゼミ、エグゼクティブ・マネジメント・プログラム(EMP)などを取る人がいました。私はこれらに出ていないのでわかりません。

租税と諸法

 実務家教員担当科目。2年次Sセメで取りました。取ろうと思った理由は、租税法を選択した理由に加えて、初心者向けとシラバスに書いてあった租税と諸法で軽く馴染んで前知識を入れてから租税法を取った方がいいんじゃないか、とかいういろんな理由で選びました。担当のS教授は非常に緩い方でしたので、その後、国際租税法や金融商品取引法も履修しました。

 授業は、S教授の著書をもとに雑談していくというものでした。ただ、S教授の任期は2022年度で終わってしまったので、先述した科目選択についての思考過程くらいは参考になるかもしれませんが、授業の内容・方法については省略します。

立法学

 実務家教員担当科目。2年次Aセメで取りました。取ろうと思った理由は、元々政治学を勉強していて、立法学は議会制度論に近いものがあり、法案立案みたいな内容でおもしろそうだと思ったのと、レポート科目だし、何より2020年Aセメの選択科目唯一のオンデマンド配信授業で、楽そうだからというものです。

 なんか人気なさそうと思っていましたが、意外にも89人履修していたようです。

 レポートは2題から1つ選び、法案を提案するものです。

現代中国法

 3年次Sセメで取りました。中国には全く興味はないのですが、時間割の都合上選択肢が少なく、上記方針に合い、かつシラバスを読んだ時に同じコマの科目を脳が受け付けなさそうと感じたので、中国法を選びました。

 ただ、結果として、「権利を主張するならば義務を履行せよ」みたいなよくいわれる言説が社会主義憲法由来のものだということがわかったのは収穫でした。日本の法律を勉強している人は、この言説が日本法的におかしいことはすぐわかると思いますが(先履行特約などがあれば別ですが)、由来がそうであるなら未だに学生運動の残滓が残っているんだなあという感じです。

 教授が教科書を読み上げながら少し解説していくという講義形式でした。学期始めの時点では、試験かレポートか決まっていませんでしたが、レポートになり、教科書をまとめればBが来るというもので、楽でした。教授もかなり優しそうでした。

エグゼクティブプログラム

 これは3年次Sセメ、Aセメで取りました。工学研究科主宰なので、他研究科科目ということになります。他研究科科目は、既修者は履修できません。

 オムニバス形式の講義で、毎回A4のワードファイルに授業の感想を書いて出すだけでした。最終回はアンケートみたいなのもあって、それも簡単に書いて出します。正直言って、小学生が書くような感想しか書きませんでしたが(もっと具体的にいうと、このブログの文章くらいか)、それでも優がもらえました。授業中に聞きながら思ったことを都度書いていけば残業しなくて済みます。もしこの授業を小学生が聞くとしたら、きっと私より小学生の方が頑張っちゃってしっかりした感想を書いちゃいそうな気がします。

 担当者が感情論に走っていたジェンダー論以外は面白かったと思います。

ビジネスプランニング

 実務家教員担当科目。商法1(閉鎖会社)でやったこと(特に買収)をおさらいしているような感じ。ほぼ雑談のソクラテス形式。普通に会社法が頭に入っていれば、指されそうなとき以外は聞いていなくても大丈夫だと思います。

 レポートは、試験問題のような出題形式で、〆切は1ヶ月、というもので、各問の指定字数が少ないので、文献探すとか参考文献リストを付けるとかいうような代物ではないです。試験問題の時間制限が1ヶ月というイメージです。かなり簡単だと思います。

資本市場と公共政策

 実務家教員担当科目。3年次Aセメで取りました。2年次Aセメの科目選択時に、履修単位数上限があったため、教授が緩い金融取引課税法と、レポート&オンデマンドで興味もある立法学の3つでどれにしようか迷っていたのですが、資本市場と公共政策を履修したい理由は実務家教員担当でレポート科目だから緩いというものであり、コロナ前から毎年レポートだったので、来年対面テストが再開されてもレポート科目のままだろうということで3年次に見送りました。

 内容は毎回担当者が異なるオムニバス形式でした。45%は平常点とのことでしたが、履修者65人中、授業後に質問する人も少しはいましたが、大多数は一言も発さずに終わったと思います。ですので、かなり緩い科目だと思います。レポートは授業最終回頃に詳細発表とのことでしたが、初回あたりに言っていたとおり、テーマは講義に関係あれば何でもよく、最終回の詳細では字数や書式等とテーマ例が発表されただけでした。A4で2枚、多くて3枚程度とのことでした。

情報法

 3年Aセメで取りました。元々は試験で評価する科目だったようですが、毎回のレポート(といっても1000字で授業内容をまとめるという実質リアクションペーパー)+最終回の2000字のレポートで評価することになりました。

 Y教授はギャルママよろしく語尾が全部疑問系で、慣れるまで話が頭に入ってきませんでしたが、いい人らしかったです。毎回の授業の前半はレポートの書き方に終始していました。教授が何回か、もう履修登録しただけで本当は全員にAをあげたいけどAの人数制限があるからと言っていましたが、確かにかなり緩かったと思います。

財政法

 3年Aセメで取りました。講義形式のリアルタイム授業。ひたすら教授がしゃべっていく。レポートでしたが、結局は財政法4条・5条が毎年問われているようです。試験だったらどうなるかわかりませんが、レポートだったので緩かったです。

比較法1

 3年Aセメで取りました。講義形式のリアルタイム授業。ひたすら教授がしゃべっていく。

 レポートは比較法に関することなら何でもよしなので、テーマさえ決まれば授業を聞かずに書けます。枚数はA4で7~8枚。

経済刑法

 3年Aセメで取りました。講義形式のリアルタイム授業。毎回リアクションペーパー提出。レポートか発表かを選べて、最後3回は発表したい人が発表していました。テーマは経済刑法に関する法令なら何でもOK。A4で4枚以内ということで、読めれば字が小さくてもOK。

金融取引課税法

 3年Aセメで取りました。ほぼ雑談のソクラテス形式。担当教員は、租税と諸法、国際租税法で履修した実務家S教授。内容は法人税法で、正直ほとんど聞いていませんでしたが、レポートは教科書をまとめればOKなものだったので楽でした。