3年生の必修科目

公法訴訟システム

 憲法パートは違憲審査基準論、行政法パートは処分性と取消・国賠以外の訴訟でした。

 憲法のK教授は、荒川良々そっくりでしたが、大平正芳並に「あ~」とか「う~」とかが多く、それに加えて矢鱈に「すなわち」というのだけが頭に残りました。「あ~」とかを除外すると授業が30分くらいは短くなるんじゃないかと思います。グループディスカッションを何度も入れられて、非常に面倒でした。普通に講義して欲しかったです。

 試験は十数頁の論文を要約・論評するような内容で、それを2時間でやるというので焦りました。試験内容は講義内容から離れるわけではありませんでしたが、試験対策としては、講義がわかりにくい上にレジュメは簡素だったので、レジュメを元にして、わかりやすい参考書を使ってまとめ直す必要がありました。

 学術論文の要点の掴み方はコチラ

 行政法パートのT准教授は非常に明快で論理的で、司法試験向きだと思います。試験問題は、訴訟類型選択と処分性判定の部分だけを問われることになりますが、標準的な試験だと思います。

上級民法2

 草刈民代似でいつも同じ服装に見えるO教授。選択科目の授業中に某基礎法学系教員2名(いずれも年配)から「怖い」「女帝」と評されていました。喋り方について、妙にタメるクセがあり、大事なところなのかなと意識を集中すると、大概はどうでもよいところだったりするので、意識の緩急のメリハリを混乱させられます。

 まずソクラテスで学生の意見を聴いていって、板書もそれを書くが、結局メモ書き程度のものだし、学生が間違っていることもあるので修正も必要だし、あとからそれだけを読み返してもちょっと意味がわかりにくい。細かい解釈上の問題がある場合、「さらに~という問題が残されていて」みたいなことを言うだけでそれについて説明せずに次に行ったりするので、釈然としないし、テストでそれを書かされるのかなという恐怖心が残る。また、設問の出し方も、基本の設題を出したあと、「~の場合はどうか」という問いがいくつも出てくるので、読み替えが面倒だし、基本設題だけに対する読み替えでいいのか、直前までの読み替えも含めた読み替えとして解くべきなのかわかりにくい。

 定期試験は、授業でやった設題の類題なので、授業でやった設題の解き方を整理するのが重要だが、前述のとおりなので、聞いてメモをとるだけでは大変じゃないかと思う(ただでさえ集中力と記憶力が低下していた私にとっては、前述のとおり口調でさらに集中を阻害され、頭に残らなかったので、自力で整理するしかなかった)。

法曹倫理

 実務家教員担当科目。毎回、授業の前半に教授がレジュメを元に解説をして、設問を元にグループディスカッションをして、全体に戻ってグループ代表者が答えて、最後に教授が解説するというスタイルでした。グループディスカッションが無意味でした。普通に講義して欲しかったです。

 法曹倫理はほとんど弁護士としての倫理なわけですので、依頼人の味方としての弁護士の目線で考えるべきものですが、グループディスカッションで他の学生の意見を聴いていると、RWDでもそうでしたが、中立公平であろうとしているというか裁判官的目線で考えている人が多く、この人たちズレてるな~と思いました。もちろん、和解交渉などの場面では相手の利益も計算するわけですが、そういう感じではなかったです。

 民事弁護研究でも法曹倫理を扱いましたので、前知識を入れたければ、民事弁護研究を取るのがいいかと思います。

 予習については、利益相反についてはよく整理しておく必要がありましたが、授業中に教科書なりレジュメなりを見ておけば、予習していなくてもやり過ごせました。

 試験対策としては、レジュメと『解説弁護士職務基本規程』と赤本さえあれば、利益相反・守秘義務・真実義務・誠実義務を中心に、後は何となくでも大丈夫だとは思いますが、関連論点を把握しておくべきだと思います。

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