クラス人数
1年次のクラス人数は1クラス30人くらいで2クラス。
2年・3年は4クラス。2年次初めのクラス人数は50人程度、2年次Aセメ中に少し減り、3年次になるときは前年度3年生(=留年者)込みで40人下回っていたので、2割くらいは予備抜けか、他の理由で休学・退学したか、留年したかのいずれかになります。
休学は3年間まででき、休学中の学費は0円です。
なお、3年Aセメの法曹倫理が30名程度だったので、3年次中に休退学する人も結構いそうです(法曹倫理は簡単なので留年者でも再履修しそうにない)。もしかしたら、9月修了かもしれませんが。もちろん、予備抜け・司法修習修了後に復学する人もいるんだろうと思いますが、私のクラスではいなかったんじゃないかと思います。
2年次と3年次の組は変わりません。2年1組だったら、翌年は3年1組です。
クラス名簿を比較すると、留年者は各クラス数名いるようです。
留年すると同じ組に配属になるようです。
一部の必修科目を落としたが進級できた場合は、落とした必修科目は原則的には同じ組のコマ(2年1組だったら翌年の2年1組のコマ)で履修するようです。そういう人は各科目数人いました。
一例ですが、1年次で留年した知人は、隠れ既修なのに、憲法の試験で刑法を論じてしまうような人でしたので、そういう分別が付かないでいる人は気をつけましょう。
幸い私は留年せずにすみました。
出身学部大学
出身学部大学は、東大・慶應・中央が3大派閥で、次いで早稲田という感じです。ほかはクラスに1~2名いるかどうか。他の旧帝大とかはあまり聞きませんでした。日大とかから来ている人もちらほらいます。東大法学部卒で未修に来ている人もレアですがいました。大概は都内の大学出身で、別の地方の大学出身の人は少数でした。
男女比
男女比は、2:1~3:2程度です。
年齢層
社会人学生も2割くらいはいて、30~50代が多いですが、50代以上の学生も学年に何人かずついます。70代っぽい人も何人かいました。もっといるかもしれません。
仕事を辞めたり休職して入学した人は少なくないです。
ご本人の人柄にもよりますが、人嫌いでなければ溶け込めると思います。私の知る限り、変な世代論なんかを持ち出す人はいなかったですし、だからこそ溶け込めると思います。
隠れ既修
隠れ既修は多かったと思います。予備校を併用している人も中にはいましたが(アガルート、伊藤塾)、あまり話題にならなかったので、多くはなかったのかもしれません。
でも、法律学科以外の学部学科出身の未修者は少なくないです。ただ、既修・隠れ既修を「法学部出身者」というくくりで捉えることが多いのですが、法学部には政治学科などもあるわけで、そのような非法律学専攻者が法学部出身者としてどちらに扱われているのかはわかりにくかったです。
通学範囲
コロナ前の学生の通学範囲は、知っている限りは遠くて2時間くらいで、近ければ本郷でした。
人柄
どの授業でも1~2人は熱心に発言する学生がいたと思います。オンライン授業では、最後に教員が「質問ありますか」か「しばらく残っていますので、質問ある人はどうぞ」的なことをいうのですが、前者の場合、熱心な学生が長々質問して退出しにくい雰囲気で困りました。教員的には終了時間が過ぎれば退出してもらってOKというつもりなんでしょうが、「退出してOKですよ」と言ってもらえないと退出しにくかったです。
授業中の受け答えでは、
「(判例は)~といっていて」
「(自分は)~と思っていて」
「~ですけれども、」
「~できうる」
「~でありまして」
という言い方をする学生が非常に多いのが印象的でした。私にはちょっと違和感があっただけで、別に普通じゃんという人もいると思います。というのは、判例は書かれているものであるし、思考については別に進行形じゃなくていいじゃんと思うし、「けれども」はなんかちょっと古っぽいし、「できる」ならいいけど「でき得る」って重畳表現じゃん、丁寧過ぎない?と。
いじめはなかったと思います。
真面目で議論好きな人が多いです。
授業中に積極的に発言する人はクラスに1~2人いると思います。
質問のために授業後に残る人も毎回数人はいます。教員が明確に授業終了・解散を宣言しないまま空気を読めない学生から質問が入ると、なんだか退出しにくい雰囲気になってしまい、実質的に長引くということがあります。
自主ゼミ
自主ゼミについては、組んでいる人と組んでいない人がいると思います。
私は、誘われて参加していた時期もありますが、人と議論してるとげっそり疲れてやる気がなくなっちゃうので組まないことにしました。
答案を見せて他人に読んでもらうことで説明不足等な箇所がわかったり、疑問点について議論し合うのがメリットだと思いますが、人疲れしやすくてやる気が出なくなっちゃうような人は、無理して組まずに一人で勉強した方が絶対いいです。まあ、「良いって言われてるから」というだけで無理して組んじゃうような人は法曹にならない方がいいでしょうけど。
「先生」
私は学部が慶應で、慶應では「先生」というのは原則的には福沢諭吉先生唯一人であって、教員に対しては塾生に対するのと同じく「君」付けが公式であって、あくまで処世術的に教員に対しては面と向かっては「先生」と言いますが、学生同士の間では「~教授」か「さん」付けが普通、という感覚でした。しかし、東大では、教員がいない場でも「~先生」と呼んでいたので、結構違和感がありました。
予備試験
未修1年で予備試験に合格した人はわずかで、受かった人は英雄扱いでした。でも、そもそも1年目で予備に受かるなら既修に行くでしょう。
司法試験
司法試験最終合格率は、既修者9割、未修者5割だそうです(入学オリエンテーションの説明で聞いた)。
これについては統計分析している他サイトの方が詳しいのではないかと思います。後日、このサイトで分析して掲載するかもしれません。