授業・教員

教員の雰囲気・授業の進め方

司法試験に有用な授業、論理的・視覚的にわかりやすい授業をしてくれるのは、現時点で30~40代の教員や実務家教員です。それ以上年配の教員の多くは、説明自体もわかりにくかったり、問答だけで終わってまとめがなかったり、「あ~」とか「え~」とかが多くて頭に入りにくかったりしました。稀に法律問題の解説ではなく学説史の解説に深入りしすぎる教員もいます。

実務家教員の場合は評価が緩めの傾向があるようでした。

 左翼系教員はあまりいない(授業中に左翼的発言をしないだけかもしれないが)が、何人か左翼的発言をする人もいる。

5分間の途中休憩を入れる教員もたまにいる。

大概の授業に予習課題や予習事項がある。少しだが予習不要の授業もある。予習の量は授業次第。

ソクラテスメソッド

ソクラテスメソッドについては、教員が質問して学生が答える形式で、法科大学院の授業の基本形態です。しかし、中には講義形式つまり教員が説明するだけの授業もあります。

指名・発言は、だいたいの教授は名簿順(座席順)。ランダム指名や、変則名簿順(日によって1~3人飛ばしなど)の教授や、一切指名なしの教授もいる。国際法(選択必修。中谷教授)は指名なし。

 指名された学生が間違ったり、ちゃんと予習してきていないということはよくあるが、これに対して教員は、正解に至るまでヒントを出しつつ粘るタイプと、あっさり次の学生を指名するタイプとに分かれる。どちらが多いとは言えない。

鬼のように厳しい・ネチネチ系教員はほとんどいない。商法のF教授、民法M教授などはネチネチ系。

時間割

1日平均1~2コマですが、所属クラスや科目選択によっては1日休めるかもしれないし、大学側の時間割配置がおかしい場合は必修・選択必修だけで1日4科目になる場合もあります。2年次Aセメスター(※後期、秋学期のこと)は必修・選択必修が多いです。

土日祝日は休み。五月祭などの行事にともなって、半日休みとなることもあります。

履修計画

 2年次、特にAセメは必修科目が多いので、かなり大変だと思います。しかし、レポートの科目なら割と楽だと思いますので、3年次科目を履修してもいいんじゃないかとも思います。

 

シラバス

 シラバスは、TKCにシラバス集が載りますし、UTAS東大授業カタログからも見れます。他研究科・他専攻科目履修を考えている未修の人はUTASで検索するのが簡単でしょう。

休講・補講

 休講・補講については更新情報(在学生向け)に掲示されますが、急な休講以外は教員が前の授業で予告してくれます。補講は、原則としては通常授業期間終了後・定期テスト前に設定される補講期間内にありますが、教員によっては学生の都合を聞いて通常授業期間内に行うこともありました。

コロナ後の授業形態

 2020年度・2021年度は、ほぼ、zoomを使ったオンライン授業でした。必修科目や一部の選択科目ではソクラテス~とはいえないまでも指されて答えるということもありましたが、一部の選択科目は講義形式で、リアルタイムか配信でした。発言の際に(ないし講義中全部)カメラオンを求める教員もいましたが、落ちやすいということで原則的にはカメラオフということになりました(それでも少人数だからといってカメラオンを求める教員もいましたが)。

 ゼミについてはもしかしたら対面とかハイブリッドでやっていたのかもしれませんが、在学生サイトに掲載された授業実施方法一覧以上の情報は私にはありません。

 2021年Aセメについては、対面やハイブリッドのものもあったようですが、私が履修していたものは全部オンライン授業でした。

平常点と欠席回数

 なお、平常点(つまり授業中の発言等)については、それほど気にしなくても落第にはならないと思います。ただ、2単位科目は13回中4回休むと失格になります(4単位科目を26回中何回まで休めるかは不明)。zoomで何度か指名されたのに全然反応がなかった人について失格扱いにする教授もいました。

予習・参照

 夏休みや春休みに次学期の予習をしておきたいとか、選択科目の情報が欲しいというような人は、TKCの全体の時間割のところから各科目の講義資料が見れますので(TKCを使っていない教員の科目は除く)、それを前年度にでもダウンロードしておけば参考になると思います。前年度の講義資料は3月末にはリセットされて消えてしまいますので要注意です。

講義の録音・書き起こし

 録音している人は結構多いと思います。前年度・前々年度程度のものが上級生からも録音ファイルが継承されるのが慣例です。

 授業の書き起こし(教授の説明と学生の発言を録音しておいて書き起こすもの)は、一部の必修科目(上級商法以外の基本7法。クラスで履修する必修科目)については、毎年作られ、前年度・前々年度程度のものが上級生から継承される。選択科目・選択必修科目や一部の必修科目については、私の知る限りは作られなませんでした(もちろん、誰かが言い出せば有志が集まって作れるかもしれませんが)。上級生から継承されたものは誰でも読めますが、当年の書き起こしについては、不要という人もいるので有志が作成し、参加していない人が読むのは不公平なので作成者たちだけが読めるということになるでしょう。

書き起こしの出来については、担当者によって様々で、「えー」とかまで忠実に書き起こそうとする人から、無駄は無視して「である調」に変える人までいます。

 有志たちが自分たちで聴き取って書き起こすケースだけでなく、お金を集めて、予備試験経由で既に司法試験に合格して暇な上級生に書き起こしバイトを依頼するケースもありえます。

クラス

クラス制で、未修者は2クラスあって1クラス40人くらい、既修者は4クラスあって1クラス50人くらい。

演習(ゼミ)

 ゼミは履修しなかったのでわかりません。聞いた話では、結構延長したり準備が大変だったという話がありました。ゼミにもよるでしょうが。

 ある教員のファンで、同じゼミを何回も履修していて、単位にならなくなっても履修している人もいるそうです。

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